もうすぐ6月になり、24の新入生の皆も少しずつELA(English for Liberal Arts)や大学の環境に慣れてくるころでしょう。だけど、外に出る事もなく、セクションメイト(セクメ)に会う事も出来ず、ELAっていったい何なんだ?という疑問を抱きながらもとりあえず勉強している24生も多いのではないでしょうか。そこで今回はELAの4つのストリームをそれぞれに所属していたHCICUのライターに説明してもらいました(スト1やスト2など、ストリームはスト〇と略される事が多いので通称も覚えておいてね)。ELAについてだけでなく、ファンデ(メジャー要件となる授業)やジェネエド(卒業要件となる授業)、エレクティブ(選択授業)などなどICUにおいて必要な用語もちょくちょく出てくるのでこれを機に知ってもらえるといいな!
またライターの意見は一個人のものですので、参考程度に読んでね!
- Stream 1
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Satomi
ストリーム1(以下、「スト1」)を一言で表すなら「静か」だ。一人一人個性が爆発しているが、ストリームとしてみるととても落ち着いていた。スト1は約20人の生徒が毎年いて、海外経験豊富な学生やインターナショナルスクール出身の学生がほとんどを占める。22の代(’22卒業の代)のスト1は特にICU高校出身の学生が多く、19人中12人が高校からICUに入学していた。高校出身の子は互いを知っているため、最初の授業では名前だけを紹介するという自己紹介だった。なかなかセクメを知る機会がないまま春学期が過ぎていった。私は自分から周りの子に話しかけることを苦手としていたが、ELAを通して受けの姿勢で常にいるとせっかくの出会いが無駄になってしまうのだなと実感した。また、ICU高校出身の生徒が多いことでセクションの仲が変わるわけではなく、私たちのセクメの多くはセクション以外の場所のコミュニティーにより属している人が多かったため密に繋がる必要性をみんなあまり感じていなかったと思う。
勉強においてはスト1は他のストリームと違って、英語のスキル向上が目標ではないと感じた。ELAは一般的には英語力をあげる授業だが、スト1の授業は高校までに習ったアカデミックリーディングとライティングの内容の復習が多い。英語が自由に使える生徒が多いため、先生も積極的な参加をそこまで促したりはせず、授業中はかなり静かだった。周囲の人と宿題として読んだ文章について話し合うこともあったが、ELAの醍醐味であるディスカッションをたくさんして、議論を通して盛り上がるというような感じではなく、とても簡潔なディスカッションが多かった。またELAの割に宿題あまり多くは無く、授業自体も週3回だったのでファンデやジェネを一年生の時から多く取ることができるが、その分取らなくてはいけないエレクティブが他より多いところがある種の欠点!
毎年いろんなスト1があって、先生によっても学習する内容も大きく変わる。私はELAが終わって嬉しかったが、もっとセクメと話せばよかったなという気持ちもあった。しかし、ELA中はあまり話さなかったが、授業で一緒になって仲良くなることが何度かあった。ELA自体に特に思入れはないが、ELAを通してセクメたちには出会えてよかったなと密かに感じている。
- Stream 2
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Jun
ストリーム2(以下、「スト2」)を一言で表すなら「チルい」。学生のほとんどが英語でのコミュニケーションに長けているため、クラスの雰囲気は良い意味で緊張感がない。多様なバックグラウンドを持つ学生と落ち着いた雰囲気でするディスカッションは、意外と刺激的なものになる。私自身もクラスメイトとのディスカッションでたくさんの刺激を受けた。また、スト2はELAの授業数が少ないため、履修が組みやすいのが良い。授業数が少ないスト2はELAと他の授業の時間が被ることもほとんどないため、1年生のうちからジェネやファンデなどの授業をたくさん受けることができる。それに加えて私は運が良かったのか、1限にELAを組まれたことがない(ELAを受けていた学生にはこのすごさが伝わるはず)!
唯一スト2の欠点をあげると、セクションメイト以上の仲になるのが難しい。仲のいい友達はできても、セクション全体が家族みたいになることはなかなかない。授業で会う頻度が他と比べて少ないから仕方ないことかもしれないが、バカ山で「セクコン」をしている人を見るとやっぱりちょっと羨ましくなる時もある。結論、ストリーム2は「チルい」の一言に尽きる!
- Stream 3
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Yukiko
ストリーム3(以下「スト3」)を一言で表わすなら、「多様性」だ。ストリームの中で最大の学生数を誇るスト3は、どのストリームよりも文化的背景やアイディアが多様に存在する。例えば、日本よりも海外に長く住んだ事のある学生もいれば、日本から一度も出た事がない学生もいる。ディスカッションメインの学校にいた学生もいれば、机にかじりつくスタイルの学校にいた学生もいる。そんな感じであるから、一言でスト3を表わすなんざ、到底無理な話である。が、こうした事がネイティブの英語といわゆるJapanglish(ルー大柴のような喋り方)の両方に精通する理由にもなる。
スト3の学生はARW, RCA, S&L, AS(秋・冬に開講されるセクション横断型の授業)など多くのELAの授業を取らなくてはいけない事が大きな欠点になると思うが、その代わりに、大学を通して、時には生涯を通してかけがえのない友人に出会う事が多い。私自身、セクションだけでなくASなどの授業や他のファンデやジェネの授業で出会ったスト3の友人が多数いる(タイムスケジュールが似通るためファンデやジェネで友達が出来る事が多い)。ついでに私のセクションの話をすると、多分スト3内で1.2を争うほど仲が良い。冬の大阪旅行(入試休みに感謝)、夏のBBQ(長い夏休みに感謝)、突然だが何故か定期的におきるセクコン(キャンパスでは主にガッキかバカ山、キャンパス外では吉祥寺か東小金井が多い)など仲良くなる企画を発案する人がだいたいセクションに一人くらいいる。
結論、スト3の強い絆はICU全体の多様な価値観を持つコミュニティとしての絆も強めているだろう!
- stream 4
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Risa
ストリーム4(以下、「スト4」)を一言で表すなら、「切磋琢磨」である。お互いを助け合い、刺激し合い、成長できる環境だからである。学生のほとんどが日本生まれ、日本育ちの純ジャパである。他のストリームと比べて、先生が一方的に話す学校にいた人が多いため、英語でディスカッションをする際、静かになることも多い。スト4はELAの授業が一番多く、1限からの授業が週3回の学期もあった。そのため、共に授業を生き抜いていくセクションメイトとの仲がとても重要となってくる。課題を一緒に図書館やガッキで取り組んだり、一緒にご飯を食べたりすることも多い。スト3に比べると、セクションでバカ山チルをすることは少ないが、ICU祭で出展をしたり、セクション会を開いたり、交流を深めたりしている。結論、スト4は切磋琢磨できる環境であると言える!
こんな状況で不安を抱えるのは当然のこと。Her Campus ICUに入ってくれた24の子たちも、「同じセクション、ストリームにいいるのにどんな子がいるか分からない」と不安に思っている子もいました。この記事で自分のストリームってどんな人達がいるのか少しでも知る機会になればうれしいです!